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植物鏡の反射

-​高濃度ビタミンC点滴-

​【 高濃度ビタミンC療法によるガン治療 】

​岩間東華堂クリニック

NIHから発表された論文では、抗酸化物質であるビタミンCは、高濃度では、強い酸化作用で癌を殺すこと、

更に正常細胞にはダメージを与えないことが示されており、

ビタミンCの大量点滴により、癌細胞が死滅するメカニズムについての発表は脚光を浴びることになりました。

現在は、アメリカやカナダの多くの医師が、高濃度ビタミンC点滴療法を癌患者に行う様になり、

この治療を受ける患者の数は急増しています。
日本では残念ながら、ごく一部の大学で臨床試験が進められているだけで、

国立がんセンターなど公的機関では否定的であるのが現状です。


研究面でも、カンザス大学、ジェファーソン大学、アメリカの民間癌専門総合病院グループは、

それぞれ、アメリカ国立健康研究所の認可を得て、卵巣がん、悪性リンパ腫、すい臓がん、末期がんに対する、

高濃度ビタミンC点滴療法の効果について、臨床研究が開始、若しくは予定され、

韓国では白血病に対する臨床研究が始まっています。

当院でも、アメリカの施設で使用されているビタミンCを個人輸入して使用しており、癌治療をはじめとして、

うつ等の精神症状、アトピー性皮膚炎、美肌・美容目的、

インフルエンザ等のウイルス性疾患(風邪を含む)に適用しております。

 高濃度ビタミンC点滴に関しての著書は数多くありますが、下記の2点をお勧め致します。
    「ビタミンCがガン細胞を殺す」柳澤厚生、角川SSC新書

           「超高濃度ビタミンC点滴療法」水上治、PHP研究所

​【 ビタミンCの抗がん作用の機序

ヒトの膵臓がん(Mia PaCa-2)、悪性黒色種( SK-MEL-28)、大腸がん(SW-620)、

骨肉腫(U-2-OS)の培養細胞は、ビタミンC濃度が400㎎/㎗に達すると死んでしまいます。

ビタミンCが高濃度になると、がん細胞の周囲で、

鉄等の微量な金属とフェントン反応を起こして、過酸化水素を生成します。

正常細胞はカタラーゼという酵素が、過酸化水素を中和するので影響をまったく受ませんが、

がん細胞の多くは、カタラーゼが欠乏している為に、

過酸化水素を中和できずにダメージを受けて破壊されてしまいます。

即ち、ビタミンCは高濃度になると、栄養素ではなく、抗がん剤として働くのです。
 

また、ビタミンCはミトコンドリアの機能を正常化し、免疫システムを刺激

(インターフェロンの産生、マクロファージの食作用の亢進、NK細胞数の増加と遊走能の亢進)、

P53遺伝子を安定化、P53遺伝子の障害を抑制し、化学療法あるいは高濃度IVCによる

pro-oxidant効果により引き起こされる突然変異を予防します。

即ち、ビタミンCは抗がん剤でありながら免疫力を高めるという、

これまでに無い、理想の化学療法剤であるわけです。

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​【 副作用と禁忌について

アメリカの、カンザス州ウイチタ市にある国際人間機能改善センターは高濃度ビタミンC点滴療法で有名です。

(The Center for the Improvement of Human Functioning International)

このセンターでは、これまでの15年間に3万件以上の、高濃度ビタミンC点滴療法を実施してきましたが、

副作用により死亡に至った例はありません。実際には殆ど副作用のない、安全な治療だと言えます。


高濃度ビタミンC点滴療法終了後の数時間は、簡易血糖測定器で測る血糖値が高値になります。

これは見かけ上、高いだけで、実際の血糖値はもっと低い値になります。

したがって、自己血糖測定をしてインシュリンの注射量を決めている糖尿病患者では

インシュリンの量に注意しなければなりません。

ビタミンCを過剰に摂取すると、尿管結石になり易い事が知られていますが、

高濃度ビタミンC点滴療法では、この様な尿管結石は起こし難いと言われています。

G6PD欠損症という、赤血球膜の遺伝性酵素異常がある方は、この治療を受ける事ができません。

もし、このような病気がある場合には、必ず主治医に告げてください。

透析中の腎不全の方はこの治療を受ける事はできません。

心不全、大量の腹水、強い浮腫のある方は、点滴で水分を血管内に入れる事で、病状の悪化を来す恐れがある為、

この治療ができない場合があります。

​【 治療について】

基本的にはビタミンC25gからの開始で症状により増量していきます。

美容目的、インフルエンザ、風邪などの場合の適量は 15~25gです。

25g以上の場合G6PD欠損症の検査が必要です。

G6PD活性が低下している患者に高濃度のビタミンCを血管内に投与すると、

重症の急性溶血性貧血発作を起こす危険があるからです。

効果は、頻度と回数に依存します。

1週間に2~5回、30回以上が目安になります。状況に応じて連日投与も可能です。

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